2022.12.12 2023.04.20

日本入国がスムーズになるという「Visit Japan Web」を使ってみたら酷かった

ボストンライフ管理人

日本への入国手続きをスムーズにするため、「My SOS」アプリに代わり2022年11月1日から新たに「Visit Japan Web」の運用が開始されたので早速使ってみました。

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Visit Japan Webとは

コロナ禍での日本への入国といえばこれまで悪名高い「My SOS」アプリがありました。

My SOSはもともと個人が体調などを記録するアプリとしてコロナ前から存在していたものですが、急遽コロナ禍で入国者のコロナ検疫および監視アプリに魔改造されて使用されてきました。

BL管理人

私も、何度My SOSのカメラ監視で辱めを受けたことか。。

あくまでも応急措置的に国がMy SOSを借りていた状態だったので、今回ようやく「Visit Japan Web」という名称で公式な入国手続きシステムができたというわけです。

Visit Japan Webは「検疫」、「入国審査」（日本国籍の場合は不要）、「税関申告」の三つを事前にオンラインで行うことができるサービスです。それぞれQRコードが発行されるので、到着時にそれを使ってスムーズに通過できるという触れ込みです。

公式webのイメージもご覧の通り、便利そうです。

公式サイト

今まで、到着してから外に出るまで散々待たされていた身としては期待できる内容だと思ったのですが、実際に使ってみた結果、現時点では全く期待はずれのサービスとしか言えませんでした。いや、むしろ改悪です。。

webサービスの使い勝手ではなく、運用面での課題が多すぎる状況です。私は成田空港で利用しましたが、他の空港はどうなんでしょう。

Visit Japan Webでは事前にパスポート、ワクチン証明書（または陰性証明書）、日本滞在先情報をオンラインで登録すると、検疫の審査ステータスとQRコードが発行されます。

いざ到着して検疫に向かうと、また以前と同じようにながーい通路を歩かされ、その途中途中に係の人が立っていてVisit Japan Webでの検疫事前登録ができているか確認してきます。何度も何度も聞かれながら歩いた結果、一度も検疫のQRコードを使うことなく終わりました。

せっかくQRコード発行しているのになぜ？QRを自動読み取りにして、QRない人だけ係員が対応すればよいのでは？？

到着便が少なく空いている時間帯だからよかったものの、複数便が一緒になるとかなり時間がかかりそうです。だって読み取りが人なんだもん。

「My SOS」から「Visit Japan Web」への変更にあたり大きく変わったのが税関検査場電子申告ゲートが使用できるようになったことです。

税関検査は、これまで飛行機内で記入した黄色い「携帯品・別送品申告書」を係の人に渡していましたが、新たに税関検査場電子申告ゲートというものができました。入国審査の顔認証ゲートの税関検査版です。

Visit Japan Webで税関申告をすると、税関検査場電子申告ゲートを使用するための税関QRコードが発行されます。

私も含め多くの人は律儀にVisit Japan Webで税関QRコードを発行しているので税関検査場電子申告ゲートの列に並びます。そのため、税関検査場電子申告ゲートが長蛇の列に！一方で黄色い紙で申告する人の従来のゲートはガラガラです。。

なので急いでその場で黄色い紙を書いて従来のゲートからスムーズに出ました（笑）

結局、税関検査場電子申告ゲートのために案内や監視の人もたくさん必要になってて、何のための自動化なのかよくわかりません。。

BL管理人

あまりの効率の悪さに税関検査場電子申告ゲートを罵倒してゲートを蹴って出ていく人までいました。。

検疫も税関も、現時点では以前と比べて入国が早くなることはなさそうです。

税関については、電子申告ゲートがとんでもなく混雑していてむしろ従来より時間がかかる可能性があるので、Visit Japan Webで税関QRコードを発行していても、念の為機内で「携帯品・別送品申告書」ももらって書いておくことを強くおすすめします！

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