アメリカの水事情
アメリカの水道水
アメリカの水は硬水?軟水?
アメリカの場合広いので水源によって異なります。日本の基準では、硬度0~100mg/lを軟水、101~300mg/lを中硬水、301mg/l以上を硬水としていますが、この基準に従うと以下のような感じに。
アメリカの水道水(ボストンは水道局、それ以外は過去のWHOの情報)
- ボストン 8mg/l 軟水
- ニューヨーク 30mg/l 軟水
- ロサンゼルス 90mg/l 軟水
- シカゴ 120mg/l 中硬水
- フェニックス 300mg/l 中硬水
- ラスベガス 400mg/l 硬水
日本で手に入る水(比較の参考として)
- 水道水(東京) 60mg/l 軟水
- サントリー天然水(産地は複数) 10〜80mg/l 軟水
- エビアン(フランス) 304mg/l 硬水
- コントレックス(フランス) 1468mg/l 硬水
ここボストンは軟水ということになってますが、シャワー後の髪のパサつきや肌の乾燥がひどいため、塩素除去シャワーヘッドの購入を考えてます。
アメリカの水道水は飲める?
飲めるか飲めないかというと、飲めるます。ただ水質の基準は州によって異なり、どこでも安全な水が飲めるとは限りません。また、2014年から起きたミシガン州フリントの鉛汚染をきっかけに、さらにその信頼が揺らいでいて、最近ではボトルの水や浄水器の水を使う人が増えています。
ちなみにアメリカでは2016年に初めて水が炭酸飲料の販売量を超えたことで大きなニュースになったようです。それでもまだまだ炭酸は健在ですが。(笑)
スーパーに売っている水
お店で買う場合、以下の種類の水があるので間違えないようにしましょう。
- Distilled Water
- Purified Water
- Spring Water
- Mineral Water
Purified Water
アメリカで一番よく目にするのはこのPurified Waterです。
これはただの水道水を濾過した水です。あとからミネラルを添加しているものもあります。一応濾過しているので水道水よりはマシという謳い文句ですが、どうなんでしょうか。安いし飲用ですが、わざわざ買うほどのものではないです。
アクアフィーナ(Aquafina)やダサーニ(Dasani)といった人気のボトルウオーターや、コストコで売ってるオリジナル水もPurified Waterです。ユナイテッド航空の機内で配られた水はDasaniでした。
Distilled Water
これは水道水を蒸留した水で、ミネラルも不純物も含まないため、ミネラルが析出してしまうと困る用途に使用します。例えばアイロンのスチームや加湿器などです。
飲んでも問題ありませんが、硬度が0なので美味しくないため飲用に向きません。
Spring Water
天然の湧水をボトリングしたもの。日本では天然水に分類されます。名前が紛らわしいですが、地上採取か地下採取かの違いなのでMineral Waterとミネラルの量に違いはありません。飲用におすすめです。
クリスタルガイザーやエビアンはSpring Waterです。
Mineral Water
天然の地下水をボトリングしたもの。日本ではこちらも天然水に分類されます。こちらも飲用におすすめです。
Fiji Waterなどが該当します。
浄水器
ピッチャー型浄水器
BRITAなどのピッチャー型浄水器は安価に購入でき、冷蔵庫に入れておけばいつでも使えて便利です。経済的にも環境的にもおすすめです。
私が使っているのは1.4Lほど入るブリタのピッチャー型浄水器。気になる鉛も99%除去できるフィルターです。
蛇口に付けるの浄水器
蛇口の先に付けるタイプの浄水器もあります。蛇口の形状が合えば選択肢に入りますが、シャワーヘッドの蛇口の場合は使えません。
専用蛇口型浄水器
浄水専用の蛇口を追加するタイプも人気のようです。
まとめ
- 水道水は飲めるが日本ほど安心はできない
- ボトルを買う場合はSpring WaterかMineral Water
- 経済的にも環境的にも浄水器がおすすめ